INTERVIEW

書道家と3×3プロバスケ!?
異色の師弟教育者による「自発力の伸ばし方」
栗原正峰×飯島康夫
-前編-

書道家であり「いせさき教育アンバサダー」としての顔も持ち、高校教師として教鞭をとる栗原正峰さん、そして教え子であり、現在は3×3プロバスケットボールの舞台で活躍している飯島康夫選手(宇都宮BREX所属)のクロストークをお届けする。師弟関係を経て、ともに教育者として活動を続けるお二人が考える「自発力」の育み方とは?

 

まずは「自分にしかできないこと」を探させる

──本日のテーマは、スポーツを通して学ぶ「自発力の伸ばし方」。お二人は、高校バスケ部の顧問と生徒というご関係ですよね。まずは、当時のエピソードについてお聞かせください。

飯島 通っていたのが当時ヤンキーが多い高校ということもあって、僕は悪さをよくしていました。その中で、当時つるんでいたバスケ部の友達に誘われて、バスケットボールを始めました。でも、当時は全然面白くなくて。自暴自棄になっていた時にやって来たのが、栗原先生。“心の教育”をしていただいたお陰で、人生が180度変わりましたね。

 

──心の教育ですか。具体的には、どのようなことを教わったのでしょうか?

飯島 挨拶や礼儀はもちろん、一所懸命やることも教わりました。挨拶するにも、「120%でやれ」というものです。

栗原 追求させるんですよ。挨拶一つとっても、自分にしかできないことを探させて、全力でやってもらうようにしています。努力すれば誰にでもできることであっても、それが取り柄になりますから。

飯島 職員室に入るときの挨拶も、先生から教わった通りに自分なりに追求しました。「失礼します! 〇年〇組の飯島康夫です! 栗原先生いらっしゃいますか?」と職員室全体に響かせるのです。すると先生が手を挙げるので、そこまで全力で行って「今日はこれです」みたいに話していましたね。

 

──栗原先生の指導を、最初から素直に受け入れたのですか?

飯島 「自分で考えて答えを出しなさい」というスタイルだったので、あまり抵抗はありませんでした。それが、僕なりの120%を探すことにつながったのかなと思います。

栗原 あまり強制はしたくなかった。やらされてやるのでは、意味がありませんから。自らやるように誘導することで、自然と自分のスタイルができあがっていく。できるだけ、やらせないように。(飯島)康夫は全力でやって、当時他の先生に「軍隊だね」とよく言われていました(笑)。

 

──良くないとは分かっていても、強制してしまう親や指導者の方も多いようです。自発的にやってもらえるよう教えるテクニックは何かありますか?

栗原 私は「挨拶するとすごく得なんだ」ということを、伝えるようにしています。康夫も全力で挨拶するようになって、周りの先生の見る目が180度変わりました。そこから、成績が本当に上がりましたね。成績を3にしようとしていた所を、「頑張っているから4にしよう」ということもあったかもしれません。そんなプラスがあるということを、単純に伝えるのです。

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