INTERVIEW

佐藤寿人 × 内野智章 × 大槻邦雄
『夢』の作り方
~育成年代に大人ができること~
-前編-

スポーツにおいて最大の原動力となる「夢」。その最大の目標を実現させるためのプロセスにこそ子どもの成長がある。今回は、元サッカー日本代表でJリーグのMVP・得点王に輝いた佐藤寿人さん、興國高校サッカー部監督の内野智章さん、多数のプロ選手を輩出しているプロサッカーコーチの大槻邦雄さんのクロストークをお届けする。佐藤寿人さん進行により、親としての顔も持つ3人のプロフェッショナルが「育成年代に大人ができること」に迫る。

 

 

佐藤 内野さん大槻さん、お忙しい中貴重な機会を作っていただき、ありがとうございます。今回のテーマは「夢の作り方」。まずはお二人が育成年代の指導において一番大事にしていることからお聞かせください。

大槻 僕は幼稚園児から大人まで、普段から幅広い年代に関わっています。サッカーを通して目標や夢を持つことで、人間的な部分も高めていく。試合に出られず辛くなってしまう子もいますが、そこで少しでも立ち向かえる勇気を与えてあげたい。それには、保護者の方の協力も欠かせません。一緒になって、子どもの成長を手助けしていけたらと思い指導にあたっています。

内野 僕らの現役時代は、高校を卒業してサッカーから離れる選手が多かったですし、大学に行ってもその後燃え尽きてしまったりするケースをたくさん見てきました。だから僕は、サッカーをできる限り好きなまま次のステージに送り出したいと思って指導しています。どんな形でも良いので、高校を卒業してからもサッカーに関わってもらいたいですね。

佐藤 将来プロサッカー選手、Jリーガーになりたいという子は多いと思います。でも、プロになることが全てではなく、人生にはその先があります。育成年代の「夢の作り方」についてどうお考えですか?

大槻 今の子ども達は、選択肢が豊富にありますよね。色んなことに興味を持てる一方で、「絶対にこれでやっていくぞ」という気持ちが薄いと感じることもあります。あとは、結果だけに価値を見出そうとする子も、特に少年サッカーでは多いですね。それでは、上手くいかなかった時に何も残らなくなってしまう。僕は、「どういう風に取り組んだのか」という過程を見て、賞賛してあげるべきだと思います。そうすることで、頑張り方がわかります。たとえサッカー選手になれなかったとしても、違うことで頑張れる。そういう指導を心掛けています。内野さんはどうですか?

内野 夢に対するサポートは、年代によって変わってくると思います。小学生だと皆「プロサッカー選手になりたい」と言います。でも中学生、高校生になってくると「夢」だけでなく「現実」も見えてきます。競争の中で自分の現在地が見えてきて、「プロを目指してきたけどなれそうにないな」と思ってしまう子も。その子たちへのアプローチは、すごく難しいですね。でも先ほどあったように、プロになることが全てではありません。サッカーへの関わり方は、プロ以外にもあります。だから、そういう所も含めて高校生年代に合わせた色んなアプローチをしています。

佐藤 興國高校からは、たくさんプロ選手が出ていますよね。個々の選手にどうやってアプローチしているのですか?

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