COLUMN

【#02】
百戦殆うからざるボクサー、村田諒太
-後編-

ビジネスの戦略決定や市場分析のほか、政治など多分野で応用される「ゲーム理論」を専門に、アメリカの名門大学で教鞭をとる鎌田雄一郎氏。社会において複数の人や組織が意思決定を行う場合に、どのような行動が取られるかを予測する「ゲーム理論」のスペシャリストは、トップアスリートの思考をどう解析するのだろうか。bizFESTAにて、 WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太選手と対談した鎌田氏が、王者の意思決定思考を連載形式で分析していく。

 

02前編はコチラ>

 

極度の緊張状態における王者の戦略的思考

 さて、もう一つの可能性「様々なパターンを想定し、戦略を変えていく」であるが、これは私がもっとも可能性の高い回答だと予想していたものである。

 相手の自分に対する「読み」自体を読み込み、適宜戦略を立てる。たとえば、自分が得意とする右ストレートを相手が封じてこようとしそうなら、右ストレート中心の試合の組み立てはしない、など柔軟な展開を準備しておくのだ。

 対談に向けてこのように自分なりに予想して、実際に村田選手に質問を投げかけたところ、返ってきたのは意外な答えだった。

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