COLUMN

【#02】
コーチの視点で考える
「相手のエキスパートは相手」鈴木義幸
―前編―

日本で最初に「コーチング」を持ち込んだ日本最大のコーチングファーム「コーチ・エィ」の代表を務める鈴木義幸氏。ダイバーシティ(多様性)、課題の複雑化、イノベーションの必要性が求められる現代社会において、人の主体性に働きかけるアプローチは必要不可欠だ。これまで200人を超える経営者のエグゼクティブ・コーチングを行い、企業の組織変革を行ってきたコーチングのスペシャリストが、スポーツの領域を例に、日常で活用できるコーチング・スキルを連載形式でお届けする。

 

コーチングにおける「成功体験」の危うさ

 以前、現在ロッテマリーンズのピッチングコーチを務める吉井理人さんに弊社にお越しいただき、講演をしていただいたことがあります。

吉井さんはメジャーに挑戦されましたが、当時、日本には他の魅力的な選択肢もあったそうです。それでもメジャーへの挑戦を選んだのは、もっと新しい刺激を受け、新しいことを学びたかったからだとおっしゃっていました。

 吉井さんは、ニューヨーク・メッツで、コーチのボブ・アポダカに出会います。ところが、コーチであるボブは、自分に何も教えてくれない。三日経っても一週間経っても、何もない。じりじりして、吉井さんはボブに「なぜ何も教えてくれないのか」と尋ねました。するとボブにこう言われたそうです。

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