自身の引きこもり経験克服を機に独自のコーチングメソッドを開発し、多数の企業経営者、アスリートなどのカウンセリングを務める中島輝氏。ベストセラー『自己肯定感の教科書』の著者であり、“自己肯定感の第一人者”として注目を集める人気カウンセラーが、社会で生き抜くために必要な実践的な技術を連載形式でお届けする。
写真/川しまゆうこ
心理カウンセラーの中島輝です。
今回とり上げるのは、「プレッシャー」です。「プレッシャーに押しつぶされそう」という表現もあるように、一般的にプレッシャーを感じることにはあまりよくない印象があります。ただ、一方では「いい意味でプレッシャーを感じる場面」というふうに、プレッシャーを好意的にとらえることもあります。
そもそも、プレッシャーとはなんなのでしょうか。その正体を、心理学的見地から解説し、プレッシャーに強い体質になるための方法までご紹介しましょう。
人類が「生存」のために獲得したプレッシャーというシステム
「プレッシャー」とは、心理学においては「精神的な圧力」と定義づけられます。スポーツ選手なら絶対に負けられない試合を前にしたような場面で、一般のビジネスパーソンなら重要なプレゼンや商談を前にした場面などで、ほとんどの人が緊張感を覚えます。その緊張こそがプレッシャーといってもいいかもしれません。
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